日本人は堅実という国民性から、アメリカに比べると株式投資をしている人の割合が非常に少ないのが特徴になっています。ただ、ゼロ金利の時代のため、資産形成という面では株式投資の必要性も見逃せません。そこで、日本人の特性に即した株式投資が必要になりますが、その条件に合うのが「ミニ株(プチ株)」です。

●ミニ株とは
大手企業でも1株当りの金額が数百円という安い株価のものがありますが、ただ数百円で株式を購入できるわけではありません。株式投資では1回の売買で扱われる株式数が決められており、最低でも100株(1単元)の株式を売買する必要があります。従って、1株の金額が500円でも、500円×100株で5万円の資金が必要です。

そこで、より多くの人に株式投資ができるように提供されたサービスがミニ株です。近年、購入に必要な最低株式数を下回る数(単元未満株、10分の1以下)での取引のできる証券会社が増えています。

特に、ネット証券では最低取引可能数を1株としているところがあります。従って、1株の金額が1,000円であれば、1,000円から株式投資ができるということです。また、ネット証券は取引手数料が安い、ネットで簡単に取引ができる、相場の確認が容易にできる、などの利便性が高くなっています。

●ミニ株の特徴
ミニ株はあくまでも各証券会社における独自のサービスであるため、全ての証券会社で行われているわけではありません。また、通常の売買システムとは異なるため、名義人は購入者ではなく、証券会社になります。ただ、名義は違ったとはいえ、株式の配当金は保有株式数に応じて購入者に公平に分配され、株式の分割も同様に行われます。

●ミニ株の売買
ミニ株の売買は申込日の後場や、翌日の前場での「寄り付き」の価格で行われます。寄り付きとは、その日の取引の最初に成立した売買のことです。つまり、購入者が希望する金額での売買を目指す「指値」での取引はミニ株ではできません。従って、価格変動の激しい銘柄の場合は、想定していた価格より高い値で買ったり、安い値で売ったりすることが起こり得ます。逆に、思惑より儲かるケースもあります。

なお、同じミニ株の買付を継続したことで単元数(一般的に100株)に達すると、通常の単元株として扱いに変わります。株式の名義人も証券会社から購入者に移行します。

●ミニ株のメリット
ミニ株のメリットには以下などが挙げられます。
1.単元株でしか取引できない優良企業の株式を少ない資金で購入できます。
2.少額の資金で購入可能なため、少ない資金でも気に入った複数の企業の株式を保有できます。
3.複数の企業の株式を保有することで、損失リスクを分散できます。